仕上げ磨き①|三重県松阪市の歯医者「医療法人もみの木歯科」

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仕上げ磨き①

医療法人もみの木歯科 院長 村田幸一朗 監修

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こんにちは、もみの木歯科のふくべです!

最近は暑い日も多く、この前のニュースでは熱中症について取り上げられていました。

みなさん、熱中症には気をつけてこまめに水分補給してくださいね(^_^)

 

今回はお子様の仕上げ磨きについてです。

もみの木歯科ではたくさんのお子様が検診に通ってくださっていますが、お母様・お父様方から「子どもが歯磨きをすごく嫌がります… どうしたらいいですか?」とよく相談していただくことがあります。

そういったお悩みを解決できるように、歯が生えてからイヤイヤ期までのケアのポイントについて前編・後編に分けてお話していきます!

 

歯が生えてきたらむし歯にならないために仕上げ磨きを行っていただいていると思います。

ですが、乳幼児の仕上げ磨きはむし歯予防だけが目的ではありません。

以下の3つの目的があります。

 

①むし歯予防

むし歯は4つの条件が重なって発症すると言われています。

「歯の質・糖分・むし歯菌(プラーク)・時間」です。

歯が生えてからイヤイヤ期で特に注意したいのが糖分。つまり食生活です。

お菓子やジュースに気を付けていれば、むし歯になる心配はそれほどありません。

そのうえで日々のお口のケアでプラークを減らしていきます。

また、むし歯予防にはフッ素配合歯磨き剤を使用することがとても大切です。

歯が生えてからは1000ppm以下のフッ素配合の歯磨き剤を使用しましょう。

        

 

 

②お口に触れられる抵抗をなくしていく

生まれたばかりの赤ちゃんは唇を触れられたり、お口の中になにか異物が入ることを嫌がります。

何かが口に入ろうとすると反射的に舌で押し出そうとしたりします。これは原始反射の一つで、赤ちゃんにもともと備わっている反応です。

このような反射がいつまでもあると、ゆくゆく始まる食事や歯磨きのときに困ってしまいます。ただ、成長にともなって、さらには繰り返しお口へ様々な刺激が加わることで原始反射は消失していきます。そこで歯が生える前から唇やほっぺなどお口周りのマッサージをしていきますが、歯が生えてからもしばらくは続けていき、お口に触れられる抵抗を減らしていきましょう。

そういう意味でも仕上げ磨きはとってもいい刺激になります。

 

③唾液をたくさん出す

親御さんの指や歯ブラシがお口のなかを触れたりすることで、唾液がたくさん出てきます。

唾液には一般的に様々な効果があると言われていますが、むし歯予防もその一つです。

 

☆わずかに前歯が生えている場合は…

前歯が1~2㎜ほど生えている場合はブラシ部分が細かくなったタフトブラシを使って優しく歯を磨いてあげましょう。

毛先を歯に当てて細かく動かして磨きます。

おすすめケア用品 → 毛が軟らかく毛先が山型のタフトブラシ

 

☆前歯がだいぶ生えてきたら…

上唇をめくると唇から歯茎にかけての筋が縦にありますが(上唇小帯)その筋になるべく当たらないように歯ブラシで磨きます。

歯ブラシは縦で磨くとgoodです。

上唇を軽くめくったまま、力を入れずに細かく動かして1本ずつ磨きます。

内側(舌側)も磨いてあげましょう。

歯ブラシを縦にして、力を入れずに1本ずつ磨きます。

上唇の裏の筋(上唇小帯)が大きいお子さんでは、歯ブラシが当たると痛がり、歯磨き嫌いになってしまいかねません。また汚れが溜まりやすいので注意して磨きましょう。

筋がほとんどないお子さんは、歯ブラシを横にして磨いてもよいでしょう。

おすすめケア用品 → ヘッドが小さく毛の柔らかいブラシ

 

☆奥歯まで生えてきたら…

奥歯も生えてくる時期になると、さまざまなものを食べていると思います。

特に隙間のない上の前歯の歯と歯の間はむし歯になりやすいです。歯ブラシをしっかりと当てます。

プラークを落とせるよう、歯ブラシは毛にコシのあるものを選びます。

生えかけの奥歯にはタフトブラシを使い細かく動かして汚れを取ります。

奥歯がしっかり生えてきたらフロスを使いましょう。前歯に隙間がないお子さんもフロスを取り入れましょう。

前歯は外側と内側だけですが、奥歯は外側と内側のほかに上下の噛み合う面も磨きます。

2歳ぐらいになったら、お子さん本人にも磨いてもらいましょう。その際、鏡を見ながらだと興味が湧きやすいです。そのあとはしっかり仕上げ磨きもしてあげてくださいね。

お子さん自身で磨くときは目を離さないよう十分注意してください。歯ブラシのネック部分が軟らかい素材のものでも目を離したり、立ち歩きしながらの使用は避けなければいけません。

おすすめケア用品 → ヘッドが小さく毛先にコシのある歯ブラシ、毛先が山型のタフトブラシ、フロス

 

 

いかがでしたか?仕上げ磨きの大切さ、使用する歯ブラシや気を付けたいポイントが今回のブログで理解していただけたと思います。

前編はここまでです。次回は「仕上げ磨きの疑問」についてです!

来月も是非もみの木歯科のブログチェックしにきてくださいね~(^_^)

 

 

☆画像添付してあるケア用品はすべて当院で取り扱っております☆

気になるものがございましたらスタッフまでお声がけください。

 

Nico 2024年4月号 参照

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