歯が残っているのになぜ噛めない?|三重県松阪市の歯医者「医療法人もみの木歯科」

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歯が残っているのになぜ噛めない?

医療法人もみの木歯科 院長 村田幸一朗 監修

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歯科衛生士の星野です。

いよいよ梅雨本番の季節がやってきましたね。湿気が多くなり気分も沈みやすくなりますがそんな季節ほどお口の中をきれいにして気分もリフレッシュしましょう!!

 

さて今回は、お口の機能についてお話ししていきます。以前にもこの話題を出したことがあると思いますが、まずみなさん「8020運動」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

これは80歳になっても、20本以上自分の歯を保とうをスローガンにして厚生労働省と日本歯科医師会が推進して始まった運動です。20本以上歯が残っていればさまざまな食べ物を噛むことができ満足な食事ができるという考え方に基づいています。

この運動が始まってから「8020」達成者は増加の傾向にありましたがその一方で噛むことに困っている方はむしろ増加傾向にあることがわかっています。

ではなぜ歯が十分残っているのにもかかわらず噛めなくなっているのか・・・

 

それは口の筋力が低下し口の動きが衰えたから噛めなくなるのです  。

 

お口の健康状態には3段階あります。それがこの図です。

 

 

悪化した口腔機能低下症の分類になると、歯科で適切な訓練や指導を受ける必要があります。

1番の原因で考えられるのが加齢です。自分の口の衰えに無自覚でいると十分に咀嚼されないまま飲み込んでしまうため窒息事故につながる危険性もあります。実際に日本では毎年約4000人の方が窒息によりなくなっています。口腔低下症になった場合には自覚を持って気をつけて食事をすることが大切になってきます。

 

当院でも口腔機能低下症の検査が保険適用で受けられるため、ご希望の方がいらっしゃいましたらスタッフまで気軽にお伝えください。トレーニングについてもこちらに記載してあります。

 

なかなかトレーニングが続かないという方には

  • ガムを噛む
  • 人と喋る
  • カラオケで歌う
  • 少し硬めのものを食べる
  • パラパラしたものを食べる

 

 

 

 

これだけでも舌の運動になるので日常生活にも取り入れてみてください。一方で、むせる、食べこぼす、噛みにくいものが増えたなどの衰えの症状がある方は無理にガムを噛んだり、硬いものを無理して食べたりはしないでください。衰えを感じている方に対しては簡単な舌の体操を習慣的に行ってみてください。

 

お困りのことがあれば当院スタッフまでお気軽にお申し付けくださいね!

 

参照 PRESIDENT(2023,6,16号)100歳まで美味しい食事を取る秘訣

 

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