根面むし歯のお話|三重県松阪市の歯医者「医療法人もみの木歯科」

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根面むし歯のお話

もみの木歯科院長監修

 

「根面むし歯」や「根面う蝕」という言葉を聞いたことはありますか?

 

 

むし歯というと、歯の噛む面の溝や歯と歯の間にできるものだということは知られていますが、歯の「根元」も実はむし歯になりやすい場所です。

特に歯周病や加齢で歯茎が下がってしまって、根元が露出している場合は特に要注意です。

 

噛む面(歯冠)がむし歯になっていなくても、根元(土台)がむし歯になってしまうと、噛むところは丈夫でも歯が弱ってしまうこともあります。

 

 

また根元のむし歯は自覚症状が出にくいため、知らず知らずのうちに進行してしまいやすく、治療もしづらいところなので早期の対応が大切になります。

 

歯の根元は象牙質といって、噛むところ(エナメル質)よりも酸に弱く、むし歯になりやすい場所です。

 

磨き残し(プラークの停滞)があると、細菌が出す酸にとってむし歯のリスクが上がってしまうため、普段からの丁寧なケアも必要になってきます。

 

 

根面のむし歯は自覚症状が出くいのと、歯の根元はもともと色が黄色っぽく、初期虫歯の判別がとても難しいです。

 

さらに前述の通り、虫歯のリスクが高く、治療も難しい、歯茎が下がった部分のケアも大変なので、まず「むし歯にならないように予防」することがとても重要になってきます。

 

まずお家で取り入れられる方法として1番手軽にできるのが『フッ素』を取り入れることです。

 

市販の歯磨き粉はフッ素が含まれているものが多いですが、商品によってはフッ素の含有量が異なりますので、なるべくフッ素濃度が高いものがおすすめです。(現在は1450ppmが最大となっています)

フッ素は再石灰化の促進(歯を修復する効果)、脱灰の抑制(虫歯の進行を抑える効果)、細菌が酸を作り出すことを抑える効果があります。

 

歯磨き剤に加え、フッ素洗口液も併用することをおすすめします。

 

 

フッ素洗口をすることで、お口の中全体にフッ素を行き届かせることができるのと、歯ブラシが届きにくいところにも届かせることができます。

 

簡単に取り入れることができるので、ぜひお試しください。

 

また歯科医院での定期検診は欠かさず受けていただくことも早期発見・予防には必須です。

 

歯をクリーニングする事でお口の中の細菌を減らすことができ、さらに患者さま個々に合ったホームケアのアドバイスを行うこともできます!

 

万が一、根元にむし歯ができてしまった場合には、進行止めのお薬を使ったり、進行を遅らせて経過を見ることもできますのでまずは1度検診に足を運んでみてください。

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