歯周病と糖尿病の関係|三重県松阪市の歯医者「医療法人もみの木歯科」

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歯周病と糖尿病の関係

医療法人もみの木歯科 院長 村田幸一朗 監修

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こんにちは もみの木歯科のふくべです☺︎

まだまだ寒い日が続いていますので皆様風邪など引かないよう気を付けてくださいね!

 

今回は歯周病と糖尿病の関係についてお話させてもらいます。

歯周病って糖尿病と関係あるの?とよく疑問に思われる患者さまもいます。

どういった関係性があるのか確認していきましょう。

 

糖尿病とは?

「慢性的に血糖が上昇する病気」と定義されています。自分では自覚していないものの、糖尿病に罹患している方も多いです。

慢性的に高血糖が続くことで視力低下,腎機能の低下,痺れや感覚低下,歯周病,感染症,がん,心筋梗塞,脳梗塞,認知症といったさまざまな病気を引き起こします。

 

1型糖尿病

日本人の一万人に一人程の割合でみられます。

膵島にあるβ細胞が自己免疫により破壊され、インスリンがほとんど分泌されなくなってしまい生涯インスリン治療が必要です。原因は不明で生活習慣に関係なく発生します。

2型糖尿病

糖尿病の約95%が2型糖尿病と言われています。

インスリン抵抗体(インスリンが効きづらい体質)とインスリン分泌不全(インスリンを出す力の不足)が相まって発症すると考えられています。

生活習慣の乱れ(食生活の乱れや運動不足)はインスリン抵抗体を引き起こします。しかしそれだけでは糖尿病になりません。インスリン分泌不全が合わさってはじめて糖尿病を発症します。

日本人は海外の人と比べるとインスリン分泌機能が弱い遺伝素因をもつことが多く、あまり太っていないのに糖尿病になってしまう方も多いです。

歯周病と糖尿病の関係

歯周病は糖尿病の第6の合併症といわれるほど糖尿病と歯周病には密接な関係があります。糖尿病は免疫機能を低下させ血流障害を引き起こすことで歯周病原細菌が繁殖しやすい環境をつくってしまいます。

糖尿病の方は健常者と比べると2.6倍も高いといわれています。

歯周病による歯の喪失から起こる咀嚼機能の低下は早食いや丸呑みの原因にもなり、食後高血糖を誘発し糖尿病を悪化させてしまいます。

糖尿病と歯周病のどちらかを治療しても上手くいかず、医科歯科連携して治療していくことが重要です。

歯周病治療による炎症抑制がインスリン抵抗性を改善し、血糖値を下げる一因となり、糖尿病治療薬一剤に匹敵する効果があるともいわれます。

 

お口の状態を健康に管理・維持していただくことで糖尿病の改善に向かうこともあります。

お家でのセルフケアの向上はもちろん、歯科医院で定期検診を受診しにきてくださいね☺︎

当院の歯周病症例集

 

デンタルハイジーン2020.8月号参照

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