知覚過敏について|三重県松阪市の歯医者「医療法人もみの木歯科」

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知覚過敏について

医療法人もみの木歯科 院長 村田幸一朗 監修

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こんにちは!歯科衛生士の星野です。

ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?コロナでなかなかお出かけすることはできなかったですよね・・・。

皆さんは、「冷たいものを食べた時に歯がしみる」という体験をしたことがありますか?虫歯ではないのにどうしてだろうと思うかもしれません。これは、知覚過敏という症状が疑われます。

では、どうして冷たいものがしみるようになるのでしょうか?まずは歯の構造から考えていきましょう。歯の構造を簡単に表すと3層構造になっています。表面からエナメル質、象牙質、歯髄(歯の神経)です。表面のエナメル質は削ったとしても痛みを感じることはありませんが、象牙質は擦ったり、熱いもの冷たいものに触れたりすると神経に伝達されて歯に痛みを感じることがあります。通常エナメル質に覆われているので痛みは感じませんが、極端に冷たいものに触れることや、様々な理由で象牙質が露出してしまうと歯がしみるなど知覚過敏の症状がでることがあるのです。

 

【原因】

①歯肉の退縮

歯茎の位置は加齢とともに少しずつ下がって行き歯の根っこが露出し象牙質が出てしまう状態になります。

 

 

 

 

 

 

②歯のすり減りによるもの

日常の生活の中で、歯は徐々にすり減っていきます。代表として考えられているのが、歯ぎしり、食いしばり、強い歯ブラシ
圧です。

寝ている時の歯ぎしりは、ご自分で気にされたことがある方もいるかもしれません。実は日中の噛み締めも問題になってきます。本来、上の歯と下の歯が接触している(食事、会話などの)時間は1日合計しても約20分で、これを上回ると様々な問題が出てくると言われています。知覚過敏だけでなく顎関節症や肩こりなどにも関係してくるものでもあるので、心当たりがある方は今日から意識してみてください!

歯ブラシ圧については、強すぎると歯が削れてしまう原因になります。強いと指摘されたことがある方は歯ブラシの毛の硬さを柔らかめに変えてみることや、気になる方は来院時にスタッフにお尋ねください。

 

 

 

 

 

 

③歯が溶けることによるもの

エナメル質はpH5.5でとけ始めます。飲食物には酸性のものが多くなっています。こうした食べ物を長時間かけて飲むような習慣や、酸っぱいものをよく食べる習慣があると簡単にとけて象牙質が露出しやすくなります。

④虫歯治療によるもの

歯を削る処置によって神経への刺激になり軽度の炎症が残ることがあります。

⑤ホワイトニングによるもの

一時的な軽度の知覚過敏が起こることもあります。ホワイトニングに使う薬剤が原因として考えられますが、明らかにはなっていません。治療が終了すれば知覚過敏の症状もなくなります。

 

【治療法】

・再石灰化を促す

唾液や歯磨き粉の再石灰化成分によって軽度なものだと自然に消えていくものもあります。逆に、磨き残しがついている状態が続いてしまうと虫歯菌が酸を作り表面を溶かしてしまうので知覚過敏の改善に磨き残しを取り除く歯磨きは大切になってきます。

・歯の神経の興奮を抑制する

知覚過敏の改善効果がある歯磨き粉(シュミテクトなど)を継続して使うことで抑制することができます。

 

 

 

 

 

・象牙質の保護

露出してしまった象牙質の内部の小さな空隙に薬剤を塗り込むことで保護し、刺激を遮断することができます。当院でも行っている方法です。気になる方はスタッフまで!

・詰め物で保護する

凹んでしまったところをプラスチックで詰めて保護する方法です。すぐ取れてしまうことがあるのであまり積極的には処置していません。

 

知覚過敏には確実な予防法はありません。しかし虫歯、歯周病予防に効果的な適切な歯磨き方法は知覚過敏にも効果的なのは確実になってきます。

ご自身でも知覚過敏が気になる方はスタッフにお気軽にご相談くださいね!

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