歯のメンテナンス~インプラント~|三重県松阪市の歯医者「医療法人もみの木歯科」

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歯のメンテナンス~インプラント~

医療法人もみの木歯科院長監修

 

皆さんは定期的に歯医者さんで歯のメンテナンスを受けていますか?

 

歯の健康守るためには、普段からの正しいセルフケアと歯医者さんでのメンテナンスがとても大切になってきますが...

 

今回はインプラント治療を受けられている方、これからインプラントを考えていらっしゃる方に向けてインプラントのメンテナンスについてお話ししたいと思います。

 

国民生活センターの情報によりますと、インプラント治療を受けた方で、4割近くの方が歯医者さんでのメンテナンスを受けられていないそうです。

 

 

インプラントは天然歯と違い、歯茎の繊維のバリアがありません。

 

この繊維のバリアは歯と歯茎のくっつきを強化するほかに、細菌が体内に侵入するのを防ぐ役割があります。

 

ですので、インプラントは細菌から守ってくれる繊維が存在しないので、インプラントの周りに汚れ(プラーク)がついたまま放置してしまうと、歯周病になるリスクが高まってしまいます。

 

インプラントの周りに汚れが付いて歯茎が腫れたり、出血する状態を『インプラント周囲粘膜炎』と言います。

 

さらに炎症が進み、歯茎だけではなくインプラントを支えている顎の骨が吸収してきている状態を『インプラント周囲炎』と言います。

 

インプラント周囲炎を放置してしまうと、天然歯が歯周病で抜けてしまうのと同じで、インプラントも抜けてしまう恐れがあります。

 

インプラント周囲炎も気づかず進行してしまうことのある病気ですので、数ヶ月に1度の専門的なケアと、骨の状態を確認するために半年〜1年に1度のレントゲン撮影が必須となります。

 

また、インプラントを長持ちさせるためにもう一つ大切なのが噛み合わせのチェックです。

 

天然歯にはクッションの役割となる歯根膜が存在しますが、インプラントにはありません。

歯根膜は生じる力を吸収・分散させる役割があります。

無意識に噛む力を調整する機能も備わっています。

しかし、インプラントはチタンの人工歯根と顎の骨が直接接しており、歯根膜の役割が無いため、インプラント体や顎の骨にダイレクトに負担がかかるためトラブルが起きることがあります。

過剰な力がかかりすぎると、骨の吸収を助長させてしまう恐れがあります。

 

特に食いしばりや歯がしりを普段からされている方は要注意です。

これらは無意識のうちしている事が多いので、自覚がない方もいらっしゃいます。

歯が擦り減っていたり、舌や頬粘膜に白い線がある場合はインプラントに負担がかかりやすくなっている可能性がありますので、定期的な噛み合わせのチェックやマウスピースの使用をお勧めします。

 

インプラント治療をうけて、痛みや違和感も無く、自分の歯と変わらなくしっかり噛めるのはインプラントのメリットですね!

インプラントを長く健康に保つためにも、正しいセルフケアを行い、必ず定期的なメンテナンスを受けるようにしていきたいですね。

 

〜nico2020.12参照〜

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