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医療法人もみの木歯科 院長 村田幸一朗 監修
これからどんどん夏のような気温が近づいてくる季節。
熱中症予防への信頼が厚い、スポーツドリンクですが、
とくにお子さんには、気をつけたいことがあります。
まず、スポーツドリンクはイオン飲料の一種にあたります。イオン飲料には他にも、経口補水液、乳幼児用イオン飲料もあります。
今回は、その中でもスポーツドリンクについてお話ししていきます。
スポーツドリンクの主成分とは?
電解質・酸・水・糖
電解質・・・塩化ナトリウム(食塩)/塩化マグネシウム/塩化カリウム/乳酸カルシウムなど
人間の体液には電解質が含まれるが、激しい運動等で大量の汗をかくと電解質が失われるため、
失った電解質を補うことで、細胞内を流れる体液を正常に働かせる。
酸・・・果汁/酸味料/クエン酸/アミノ酸/酸化防止剤(ビタミンC)など
味を良くしたり、保存性を高めるため。
水・・・水
水分補給のための大事な主成分。(電解質が吸収を助けてくれます。)
糖・・・砂糖/果糖ブドウ糖液またはブドウ糖果糖液糖など
エネルギーに変わる。
この中で、特に気をつけたいのが、
糖の量なのです。
糖の量はどうやって調べたらいいの?
計算方法
商品の裏にある、栄養成分表示の炭水化物のgをご覧ください。
炭水化物=糖の量になるのですが、100mlあたりの成分なので、ドリンクの総量500mlなら、
炭水化物4.7g×5をしてみてください。
ドリンク1本分の糖の量=23.5gという計算になります。
カロリー控えめと書いてある物でも、
角砂糖がだいたい4gなので、角砂糖5.8個分の糖が入っている計算になりました。
WHO(世界保健機関)は、1日の砂糖の摂取量を25gと推奨していますから、
ジュース1本飲み切ってしまと、ほぼ1日分の摂取量を摂取してしまう計算になりました。
この計算方法は、ぜひ他のドリンクでも試してみてくださいね!
計算してみると、いかに日ごろ、甘いドリンクを飲んでいるか、ビックリするかもしれませんね!
またスポーツドリンクで、もう一つ気をつけたいのが酸です。
上の図をご覧いただくとわかるように、
スポドリは甘くて気づきにくいのですが、意外と酸性度が高いのです。
糖は虫歯が好みますし、飲食物の酸に頻繁に晒されると、酸蝕という歯が溶けるリスクが高まります。
こまめな水分補給が大事なこれからの時期に、甘い飲み物と酸性度の高い飲み物をダラダラ飲みすると、
歯へのダメージが高まります。
酸性に偏る時間が長くなるほど、リスクは高まります。
唾液の中和作用もありますが、中和される以前に頻繁に摂取する機会が増える時要注意です。
特に、生えたての乳歯や永久歯は酸に弱く虫歯や酸蝕になりやすいです。
部活動をはじめられる時期のお子さんも永久歯の生え変わりの時期でもあり、
もし飲まれる際は、お水やお茶で口をゆすいだり、歯みがきもできればして、お口のリセットをしましょう。
まとめ
スポーツドリンクは糖分が多い=虫歯リスク高い
酸性度が高く、頻繁に口腔内が酸性に偏ると歯が溶けやすい=酸蝕リスク
スポーツドリンクは激しい運動をしたりして大量の汗を失った時のドリンク
ダラダラ飲みする時は、水やお茶などで、口をゆすぐなどリセットする。
ノンカフェインの麦茶にも、ナトリウムやカリウムなどの電解質が含まれるの、熱中症予防の水分補給におすすめです☆
特に、22時間以上装着する必要がある、アライナー矯正をされている方は、
特別気をつける必要があります。
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