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[2019年4月25日] 子供の根っこの治療について

こんにちは。

歯科医師の大森です。

朝や、夜はまだまだ冷えますが、だんだん暖かくなってきましたね。

今年も、杉と、檜花粉症で苦しんでいますが、皆さんは大丈夫ですか?

今、檜が一番飛んでいるそうですね。4月末くらいから徐々に少なくなって

きそうですが、一日でも早く、花粉が終わる日を望んでいます。

 

さて、今日は、お子さんの治療際、「虫歯が大きくて、神経の治療をしていきましょう」

となったとき、質問されることについて、説明していきたいと思います。

よく、質問されるのは、「子供の神経を抜いたら、永久歯の神経もなくなるのですか?」

ということです。

乳歯の歯の下には、将来生え変わるために、永久歯が存在します。交換期の写真.png

先に結論からお話すると、乳歯と、永久歯は中で別々の単体で存在するので、

乳歯の神経を抜いても、永久歯の神経には影響はありません。

ただし、乳歯の虫歯から、根っこに膿がたまってしまった場合、永久歯に影響を

及ぼす場合があります。

 

まず、神経の治療についてお話していきます。

神経の治療には、二種類あります。それは、歯茎から上にある神経のみをとる治療と、

歯茎より下に埋まっている神経まで全ての神経をとる治療です。根管治療 写真.pngのサムネール画像

その治療の診断の違いは、虫歯の深さ、神経が死んでしまっているか、生きているか、

生きている場合は、それが健康な神経か、などで判断します。

一度、神経をすべてとった治療をした歯は、神経が歯の栄養源だったにも関わらず、

神経がなくなってしまうので、歯が割れやすくなったり、繰り返し、膿の袋を作ってしまい

ます。                乳歯の断面.png

こういった場合や、虫歯が大きくなって、治療されず、放っておくと、虫歯菌が、根っこの

先まで進行してしてしまい、大きな膿の袋を作ります。

それが、やがて、骨を伝って、歯茎にまで出てきて、腫れてしまいます。

基本的に、乳歯の下に、その乳歯の後に生えてくる永久歯が存在します。

これらは、中でつながっているわけでなく、別々に存在するので、

乳歯の神経をとっても、永久歯の神経には影響はありません。

しかし、乳歯のすぐ下に、永久歯が存在するのと、骨という同じ空間にはいるので、

乳歯の根っこに膿がたまると、その下にある永久歯も膿に触れることになるので、

影響を受けてしまいます。

特に永久歯の、歯茎に出てくる部分が作られている時に乳歯に膿がたまると、

歯が作られる過程で硬く、強くなることを石灰化と言いますが、

部分的に、硬くならず、歯の色が変色した、虫歯になりやすい、

弱い状態で生えてしまったり、永久歯が生えてくる時期の異常や、

生えてくる方向の異常が見られることがあります。

なので、こういったことにならないためにも、虫歯にならないことが一番ですが、検診で、

虫歯を早期発見して、治療することが大切になってきます。乳歯は生え変わってなくなりま

すが、永久歯はずっと残していかないとならないので、乳歯を大切にすることが、永久歯の

健康につながると言えるかもしれません。